短編小説・「明日へ続く道」 1

なんだろ?こんな気持ち初めてだ。

初めてプロのサッカーを見に来て、健太はそう思った。

父親からの強引な誘いから、いやいやながらサッカー
を見に来て、新しい感覚を得た。

全ては、三日前の夜から始まった。

「おい健太。土曜日暇だんべ。サッカー見に行くべぇ!」
水曜日の夜、父さんが帰ってきて、いきなり僕の部屋に
入ってきて僕にそういった。

健太は、ゲームをしていた手を止めた。

僕は大井川健太。群馬に住んでいる小学5年生。
体は大きくもなく小さくもなく。
でも、よく言われる「運動神経の鈍い子」だ。
だから、運動をしないし、外で遊ばない。ちょっとした
いじめも受ける。

不思議そうな顔で父親を見て、健太は答えた。
「サッカーって、どこまで?」
「後橋。敷島でやるダスパ花津の今季最終戦だ。
相手は、東京グルーン。バモスが来るで。」

ダスパ花津って、確か地元群馬のサッカーチームだったな。
新聞で見たことある。順位は下のほうだった。

そう健太は思い、父親に

「ダスパって弱いじゃん。そんなん見てもつまんないよ。
グルーンって強いんじゃないん?負けるじゃん。」
と言った。
父親は
「そんなん、やってみなきゃ分かんねぇべ?この前は
引き分けてんだし。ホームで勝ちゃあ盛り上がるで。」
と言った。

弱いほうが負けるに決まってるじゃん。
健太は思う。
気の乗らない顔をしている健太に
「まぁ、行って見りゃあ分かるで。たまには、いいべ。な。」
勢いよくまくし立てる。

強引な父親に健太は

なんか強引。

と思いつつも、勢いに押され
「う、うん。わかった。」
と返事をした。
「よし。楽しみにしとけ。」
そう言って、父親はニコニコしながら健太の部屋を出て
鼻歌を歌いながら着替えだした。

楽しみにしとけって言われても、どうすればいんだか。
まあいいや。2時間くらいおとなしく座っとけばいいんだし。
たまにはいいか。

健太は、再びゲームを始めた。

でも父さんって、そんなにサッカー好きだっけ?
代表の試合とかは、テレビで見ているけど。

健太は、ふと疑問に思った。

続く・・・

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