短編小説・「明日へ続く道」10

「でも、凄かったんべぇ!バクスタの応援。」
と礼司は言った。
「うん!なんかすっげぇ迫力だったよ。」
「これがさぁ、選手が入ってくるちょっと前から
始まるんだでぇ!でな・・・」
礼司が選手とか色々話し始めた。
健太は、「うんうん」と相づちを打ちながら
聞いていた。

そして、マッチデープログラムをひらき、選手の写真を
指差しながら、寂しそうな顔をして言った。
「この選手とこの選手、あとこっち選手・・・
今年で終わりなんだ。」
「え?そうなんだ・・・」

礼司の寂しそうな顔に、健太は驚いた。
『なんかいつもと違う。』
心の中で健太はつぶやいた。

バックスタンドの方から太鼓の音が聞こえた。
「あ、選手が入ってくるで。タオルマフラー広げて!」
と礼司が言った。
「え?あ、これ?」
健太は言われるままに、タオルマフラーを広げ
掲げた。

ふと、バックスタンドを見ると、タオルマフラーだけでなく
いろんな旗が掲げられていた。

「ねぇねぇ、向こうっ側すげぇじゃん!」
と健太は礼司に言った。
「すげぇべ!来年はあっちに行きてぇんさぁ!」
と礼司は言った。

キックオフ間近。太鼓の音が早くなった。
「すっげぇー。みんなタオル回したり、旗振ったりしてるよ。
父さん!」
興奮しながら、健太は父に言った。
「そうだんべぇ!
ほれ、始まったで。よく見とけぇ。」

選手のプレーもだけど、周りの雰囲気に、
どんどん健太は引き込まれていった。

そして・・・
ダスパの選手がゴールを決め、スタジアム全体が、
大歓声に包まれた。

「やったー!」
健太は、両腕を突き上げた。
礼司も
「やったー!」と叫び、健太と抱き合った。

「勝つぜー!」
礼司は、健太に向かって言った。
「うん!勝つよ!」
健太は答えた。

「どうだ、おもしれーだろ。」
父は健太に向かって言った。
「うん!面白い!」
健太は、頬を赤らめ笑顔で答えた。

続く・・・

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